「幕末の東大和を知る」
講師 近世の会 関 一成 先生

授業風景

*講義内容は(関先生の資料抜粋)
・東大和市は江川太郎左衛門の支配地域
幕末期の代官は江川家36代当主
江川太郎左衛門英龍です
以後、37代「英敏」、38代「英武」が継ぎ、明治維新を
迎える。38代当主はわずか9歳で当主になる
・幕末期の天領の治安
天明の大飢饉・天保の大飢饉があり、無宿人が大量に発生
関東の治安が乱れる。幕府は対抗策として「関東取締役」を設置。
近隣の30~50カ村による「寄場組合村」=「改革組合村」を設置して
安と警察機能を代行させる
・江川代官の農兵政策
日米通商条約が結ばれる
<アメリカ人の自由行動は横浜から10里以内、
但し、六郷川を超えない>がルールとなる
江川代官地域の天領内に限り「農兵採用が認められる」
・東大和市の農兵
東大和の村々は所沢や東村山の村々と共に上新井組合に編入
幕府からゲーベル銃が貸与され、各村々で行軍練習をする
農兵の経費は村々の献金があてられる
東大和では、後ガ谷村14両、宅部村8両、奈良橋村25両
高木村20両、蔵敷村20両の献金記録あり。
・幕末事件簿 「かねちゃん危機一髪」の話
関連図を描きながら詳細に説明(時代背景含む)
評定所へ出頭せよの話まで行く状況話題です
*何時もの通り、里正日誌の時代背景の説明を加えながら
わかり易く講義をしてくださいました
*何回聞いても心の中にストーンと落ちて行きます
今後に更に期待します
*流石最初の「江戸検定1級者」だけあり、江戸時代の諸々が
頭に入っていて、各大学に引っ張りだこは理解できる。
*関一成先生のブログは「幕末多摩ひがしやまと」を拝見ください